表面結露では熱を与える、冷やさないというのがポイントでした。
内部結露は熱を与えることのできないやっかいな結露です。壁の中、天井裏、床下で起こっているので、気付かないまま木材を腐らせ、カビを繁殖させます。
外断熱(外張り断熱)と内断熱(充填断熱)がありますが、充填断熱から考えてみます。
内部結露の原理は、壁の中にある断熱材が熱を遮り、外気側の冷えた合板や断熱材に、室内の暖められた水蒸気が流れ結露します。
内部結露が断熱化によって起こるといわれるのはこの理由からです。断熱性能が高まれば高まるほど、温度差が大きくなるので結露しやすくなります。
南雄三著「断熱・気密のすべて」より