今話題のドイツのパッシブハウスでは、隙間相当面積(C値)は0.30c㎡/㎡が基準になっているそうですが、日本では気密性能について明確な基準がありません。
国の省エネ基準でも、1992年基準から気密性(隙間相当面積)が初めて加わりましたが、2009年の改定で削除されました。なぜ削除されたのか不思議なことです。
まる16年、高断熱・高気密住宅専業工務店としてやってきて、初期の頃の隙間相当面積(C値)1.70c㎡/㎡から0.09c㎡/㎡までの気密性の違いを体験しています。
第三種計画換気(排気型)を使用していますが、気密性の違いで2階の寝室からの給気に大きく差が出ます。隙間相当面積(C値)1.00c㎡/㎡位でもだめで、0.50c㎡/㎡以下でないと2階の寝室からバランスよく給気されません。
夏のエアコンの利きかたにも差が出ます。特に湿度を下げるには0.50c㎡/㎡以下にならないとコントロールできにくくなります。
気密性を高めることで漏気を小さくできるし、壁体内結露も防げます。経年変化による気密劣化も考慮すると、隙間相当面積(C値)は0.50c㎡/㎡以下の性能がどうしても必要になってきます。
今年の9月に気密測定を行った立川の現場で隙間相当面積(C値)は0.18c㎡/㎡でした。
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