2012年8月にデシカ250m3を体験ハウスに設置して一年経過しました。

使用電気量は建物の規模、気密性能、風量設定で違ってきますが、体験ハウスの使用電気量は年間約1,550KWでした。一ケ月の平均電気料金は129KW×24円=3,096円になります。

それまでの換気設備の第三種換気は一ヶ月500円として、2,600円の増加となりました。

加湿の最盛期である12月~2月の平均では、176KW×24円=4,224円でした。除湿の最盛期の6月~8月では、163KW×24円=3,912円となりました。

ちなみにスチーム式加湿器500W、一ケ月の電気料金は約5,000円前後かかります。

夏の室温が30℃、湿度35%の快適性はもちろんですが、梅雨時のジメジメ感が無い室内が、いかに快適なのかもよく分りました。外から室内に入るや、その爽やかな空気に包まれます。しかし外出するときはその逆になりますが。

夏は屋根裏にある2.8KWのエアコン1台を間欠運転していました。

冬の室温は22℃、湿度50%に設定して、蓄熱式床暖房の床温度26℃からの輻射熱の快適な空間は最高です。ただ、湿度を60%まで上げると、窓ガラスが結露してしまいました。U値1.3W/㎡K程度以上のサッシを使用したいところです。

第三種換気と比べ、給気側に高性能フィルターを付けても給気量が落ちず、クリーンな室内になりました。床を雑巾掛けすると、バケツの水の汚れが違います。

残念なのは、窓を開けなくなったこと。9月になり朝晩が涼しくなった頃、窓を開け夜の冷気を取り込むと、躯体の温度を下げられますが、埃が気になり窓を開けられません。

結果として、外の方が涼しい日が何日かありました。

熱損失係数Q値1.59W/㎡Kで隙間相当面積C値0.67c㎡/㎡の体験ハウスの躯体性能に、蓄熱式輻射床暖房と「デシカ」の除湿、加湿から生まれる快適な室内は、今までにない最上の空間となりました。