2012年2月27日の朝日新聞朝刊にヒートポンプ温水式蓄熱床暖房の記事が掲載されていました。

宮城県亘理町で津波により床下浸水した方ですが、2009年の新築時にヒートポンプ温水式蓄熱床暖房を導入して、寒い今年の冬も素足で暮らしている様子が掲載されていました。施工したのは近くの工務店のようです。

ハリマハウスでは2002年に初めてヒートポンプ温水器を蓄熱式床暖房に使用しました。それまで使用していたガスや灯油の温水ボイラーは17KW程度の出力のものでしたが、ヒートポンプ温水器の出力は6KW程度。熱量不足の場合は自費で交換すると腹を決め施工しました。

おそらくヒートポンプ温水器とコンクリート蓄熱床を組合わせた施工例は日本で一番早かったと思います。

結果は予想通りでした。運転時間は3倍になりましたが、ランニングコストは深夜電力を利用すると1/5にまで落とすことができました。(延べ床面積40坪の場合)

ガスでは約20,000円/月かかり、灯油では約15,000円/月かかっていたのが、ヒートポンプ温水器では約8,000円/月で全面蓄熱床暖房が可能になりました。

早いもので10年経過しましたが、その省エネ性と輻射熱の快適さが、かなり認知されてきたようです。