アトピーや喘息、シックハウスなど、国民の3割程度が何らかのアレルギー疾患に罹患しているといわれています。
その主な原因は、ホルムアルデヒド等の化学物質と、カビやダニなどのハウスダストによるものです。
その対策として、接着剤や化学建材を使用せず、自然素材で仕上げていく方法がありますが、それだけでは結露によりカビが発生してダニが繁殖することを防げません。
結露が発生しない構造にして、そして自然素材で仕上げることが、健康住宅として最適な方法なのです。
岩前 篤 近畿大学教授が、二万人を対象とした調査から、断熱グレードの高い住宅に転居した人は、下図に示すように症状の改善効果が見られ、高断熱化による健康に対する影響が明確になりました。
寝室の窓の仕様から断熱グレードを推定して、断熱グレード5以上とは、樹脂サッシ複層ガラスを使用している住宅となっています。
今までは高断熱・高気密住宅に住んだ方からの話として、アトピーが治ったとか、喘息が良くなったとかが話題になっていましたが、このように明確なアンケート調査結果は初めてのことですが、お客様の話を裏付けた内容となっています。
この調査のポイントは、窓で断熱グレードを推定していることです。アルミと樹脂の複合サッシではなく、樹脂サッシを選定している建物は気密性も考慮していると推測され、本格的な高断熱・高気密住宅を特定する的を得た設問といえるでしょう。