「揺れる・・」

こんにちは。
ハリマハウス　伊本です。
東日本大震災で、被害に遭われた方や、ご家族お知り合いの被災に心痛める方、
心よりお見舞い申し上げます。
あの日、私はウッドデッキの解体をしていました。
あの時、私はトラックに廃材を山と積み込んでいました。
キシキシ　キシキシ　～　
（やば・・積みすぎ・・？　）
荷台から飛び降りると、トラックが荷を振り落とそうと身震いしてます。
（マジ・・誰かトラック揺すってネっ？）
見回しました。
近所の屋根瓦が、落ちる様なきしみ音を立ててます。
（これって関東大震災ってヤツ・・？）
かなり長い時間、揺れていました。
「震源地、仙台だって・・」
しばらく経って、家主さんが教えてくれました。
私の母方の実家は秋田県。
山形との県境、海沿い。
（・・・）
東京でこの揺れです。
向こうは・・・？
残りの作業を行っています。
でも、頭の中身は違う事がチラチラしています。
とても振り掃えません。
（こっちにいる）娘達に怪我は？家内は？
いろいろと増幅します。
3/15日夜、静岡が震源の地震がありました。
翌日朝、私は小口なのに緊急の材料発注をしなければなりません。
発注先は静岡県の富士宮市。
震度６強の震源地。
それまで様々な地での震災映像を見ていたので、電話するのにかなり躊躇しました。
発注先の材木屋さんは倉庫に建材転倒などの被害を受けたそうですが、
それでも発注を引き受け、小口ながらも敏速に配達してくれました。
大変助かりました。
その後、震災の影響で一部の使用予定建材の欠品や入手が不可能となりました。
現在、要望の力加減が分かりません。
お客様の希望通りのものを納めたい気持ち。
被災し製造・供給不能となってしまったメーカーさんの心痛。
平常時と非常時が混在し、いろいろと迷っています。
震災直後から、私はさいたま市の現場に集中的に通いました。
道中、少し東北自動車道を通行します。
災害派遣車両を追い越したり・・
あっ、観光バスだと思ったら、迷彩服のアメリカ人で満員だったり・・
このまま北上した先にある風景は・・
建築に携わる者として。
携わっていなかったとしても。
些細ながら、何か力になりたい。
何か出来ないだろうか？
あの日も「揺れ」ました。
そして私の心情は揺れ続けています。