基礎内断熱工法 基礎内部も屋内とみなしています
M邸の基礎型状はベタ基礎です。
長期優良認定住宅としての条件「維持管理・更新の容易性」を満たしています。
基礎内部は「屋内」として扱います。
ハリマハウスでの基礎断熱は基礎外断熱の採用を標準としています。
M邸で初めて基礎内断熱を手掛けます。
断熱材はポリスチレンフォーム保温板75㎜厚を採用しています。
外周部立ち上り部の断熱材は、基礎コンクリート打設時に一体打ちを行っています。
基礎天端ラインでの断熱材の切断はパイプソーで行っています。
50㎜厚を超える厚手の硬質フォーム板断熱材の切断は、丸のことパイプソーが有効だと考えています。
100㎜厚の切断も経験しました。
基礎天端へは、防蟻テープを貼っています。
基礎立ち上がり部と断熱材との境はテープをまたがせて貼っています。
基礎内部は「屋内」の扱いなので、形状記憶性の気密バンドを貼ります。
土台・大引は桧芯持ち3寸角を採用しています。
土台は外部面と底面の2面をプロパンガスの炎で炭化させています。
防蟻・防腐効果を見込んでいる理由からです。
スタンダードで行っている土台敷きの模様動画です。
土台の炭化させていない面、屋内側面と上面の2面への防蟻対策はホウ酸塩水溶液を塗布しています。
透明なホウ酸塩水溶液へ顔料を混ぜ青緑色に着色します。
着色して塗布すると写真の様に汚く見えてしまいます・・・(笑)
基礎内断熱の立ち上がり部断熱材厚は75㎜
基礎内部外周部耐圧盤へ敷き込む断熱材厚は50㎜を採用しています。
敷き込み幅は、外周部より3尺(910㎜)としています。
ポリスチレンフォーム保温板同士の目地部(継ぎ手部)へは、発泡ウレタン材を充填しています。
発泡充填の様子動画です。
剛床工法(根太レス工法)を採用しています。
根太受け金物は大引の固定アシストとして。
基礎天端への断熱処理も行います。
ポリスチレンフォーム保温板75㎜厚を土台厚90㎜厚弱で切断、大引間へ詰めて行きます。
厚手の断熱材へは、小回りの利くパイプソーでの切断がおすすめ。
ここでも断熱材同士の目地部へは発泡充填を行います。
2種のテープ貼り、土台炭化、細部断熱材の切断と詰め込み、発泡充填処理、ホウ酸塩水溶液の塗布
この仕事ボリューム量が1日で行われます。
しかもこれらを大工さん2人の動きを見ながらスキマ時間で行わなくてはならない・・・
このタイトでスリリングさがプロっぽくて好きです。
最近は・・ 笑
最後まで読んで下さった方へ
熱橋について・・
↑ 屋内側の基礎型枠固定のセパレーター
屋内側の基礎型枠固定のセパレーターは、基礎を貫通し屋外側へと一切出しておりません。
一般的なベタ基礎と同じく、耐圧盤の生コン打設と布部(立上り部)の生コン打設の二部構成です。
屋外側型枠の固定は・・
可能な限り、熱橋は排除しています。
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