「知識か？知恵か？」

こんばんは。
ハリマハウス　伊本です。
お客様と打ち合わせをしていて、その情報量の多さに圧倒される事があります。　　　
私の知らなかったことを知っていたり・・　　
時に話題が工法に及ぶ事もあります。
「こちらはこういう工法で収めさせていただきます」　（私）
「それより、あっちの工法はどうでしょう」　　（お客さま）
逆に提案されてしまう事もあります。
私はいろいろな建築を見て来ました。
様々な工法も見て来ました。
失敗談も聞きましたし、自分で失敗もして来ました。　
そんな経験から「知恵」を得られました。
自分の提案には知恵に基づいた自信があります。
しかし、「これが正しい」と世間に立証されたものはほとんどありません。
よく考えてみると、現場での経験でしかないのです。　　
私はなんとなく「失敗」のにおいが嗅ぎ分けられます。
なぜなら、失敗して来たからです。　
私は設計のニーズを、職方さん達に解り易く伝達する事も仕事です。
ハリマハウスでは過去例の無い事に挑戦したりします。
そこで必要としているのは、職方さん・建材メーカーさんなど専門家から診た
「挑戦」に対する裏ワザ的アドバイスです。
「これこれこういった事をしたいんですケド、可能ですか？」
「ムリです・・」
残念ながら、即答されてしまう事があります。　
誰だって、失敗はしたくないものです。
「これが正しい」と言われる知識に沿って行けば問題はありません。
しかし、立証された知識の範囲内は狭かったりします。
だから、「ムリです」と即答出来るのかも知れません。
「新しいもの」が欲しいなら、必要なら、試行錯誤が必要だと考えます。
組み合わせと裏ワザ的な応用。
そこは、難しかったり、時間がかかったり、面倒くさかったり。　　　　
上手く行く保障はありません。
そうだったとしても、限界突破後には揺るぎない知恵が得られます。