色彩
公開日:
:
最終更新日:2016/02/13
つれづれ
ハリマハウスの井上です
色は無限にありますがナンバーで区分けしたマンセル色立体があります
無彩色の1~10の段階ごとに赤、青、黄の三原色を円状に中間分割して行き
鮮やかさを加えていった貝巻き状の色集合体がそれです。
マンセル色立体
1~10の無彩色というのは実際では0が存在しています。
「真体」です。
見ることは出来ません。正しく言うと見るといった概念の中にそれはありません。
光がまったく反射しない物質など人間の身の回りには存在しないのです。
また10の白と呼ばれている物も印刷物では存在できない物で色サンプルでは9.5と表記されています。10に限りなく近い物を見たい時はマグネシウムを燃焼させ燃えカスをご覧下さい。黒い粒粒がありますがそれ以外は10に限りなく近い白を見る事が出来ます。
パソコンを消してみると黒と思っていたトップも薄っすら紫がかっていたり、
白いと思っていたプリント用紙切り替えた時に使っていた物が黄色味がかって見えたりもします。
こう考えると身の回りにある物は黒や白と認識している物も実はさまざまな色が混ざっていたりします。
ミスターチルドレンの「ギフト」いう歌の中で「一番綺麗な色って何だろう?」と言う
フレーズがあります
無限の色や光の中から恋人へ捧げるために探し出した色・・
なんとロマンがあるのでしょうか!
前の事になりますが直島に行った時の事
島中が様々な光と色に溢れておりましたが
地中美術館の中にジェームスタレルの「オープンスカイ」と言う部屋がございました
出入り口の1つしか無い部屋の天井に四角いガラスの入っていないトップライトが
有るだけのシンプルな作品
普段なんとなく見ている空の色がご馳走に変化した瞬間がそこにありました
切り取られている事で水色に見えた空がなんとも奥深い色彩に感じられたひと時でした
地中美術館は撮影NGなのでこれは金沢21世紀美術館のモノ
そして泊まったホテルは美術館に併設されており普通では体験できない深夜の
美術館を体験し
島では作品たちと自分とを遮る物は何も無く同じグランドラインで贅沢な時間を
過ごすことが出来ました
これは人それぞれの感じ方なのでしょうが
家の中の風景は生活する中での一瞬々の付き合い
飽きのこない物が良いと言われるが一瞬が永遠の時間と感じる事が
出来る感動が有っても良いと思うし
生きていく希望の光、祝福の光が感じられる空間も良いと思います
閉鎖された空間の中で自由な感覚を持つ事ができるすばらしい建築も世界には沢山あります
そんな住宅が作れたならと強く思う今日この頃です
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