江川邸と竹林の朝日
公開日:
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最終更新日:2016/02/13
つれづれ
ハリマハウスの関山です。
今月 社内研修にて、ハリマハウス一同で静岡に行きました。
その中で、見学してとても良かったのが、
日本の建築空間にも紹介されている。
江川邸です。
まずは枡形と呼ばれる、敵に一気に攻められないような意図的に曲がり角を作ったコーナーを
抜け、正門の脇を通り、土間に案内されました。
その土間に入った途端 その頭上の桁と貫の迫力に思わず
テンションが上がってしまいました。
中には生き柱というものがあって、
江川家がこの地に移り住んだ時に、
生えていた欅をそのまま柱として利用
したものとのこと。大事にまつられてありました。
この様な今の建築にはないものと出会うと、
少し背筋が伸び、
作り手の構想に謙虚な気持ちになります。
あと宿泊した場所で植栽の隙間と植栽を介して室内に入り込む朝日がとても心地良く。
その開口にまじまじと見とれてしまいました。
開口から見える植栽が水平にずーっと続いていたので、
その連続のせいか、枠が絵画の額縁のようにも見えて、
竹が襖絵のようにも見えて
なんだか気に入ってしまいました。
これはちょっとした演出ですが、こういった仕掛けがなければ、その先は車が行き交う道路(坂になっていたのでアスファルトがよく見える!)と電柱の無味乾燥な風景。
毎日の風景、少しの演出でも、お気に入りの場所ができたならとても素敵な事です。
自然にある風景を受身ではなく意識的に作る大切さを感じた一時でした。
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