気密について
公開日:
:
最終更新日:2016/02/13
つれづれ
こんにちは、ハリマハウスの関山です。
暑い日が続いております。
皆様お元気にてお過ごしでしょうか?
どうやらこの暑さは地球の温暖化も影響をしているとのこと。
例えばワインの産地で有名なフランス・ボルドー地区も年々の温暖化等の気候変動による気温上昇で2050年にはワインの生産に必要な葡萄の栽培に適した土地が地区内で大幅に減少していて遥か昔ローマ時代より発展してきたボルドー地区のワイン生産がここ現代において危機にさらされているとのこと。
そのような情報を聞くたびに今携わる職分として、何ができるのかということを考え、省エネルギー住宅をより追求していきたいという気持ちが引き締まります。
そこで今回は省エネルギー住宅にも密接に関わる気密。
またその中で室内の環境、経済性ともに考えても重要な換気と気密についてです。
建築基準法では1時間に0.5回の換気量が求められます。
これは2時間で住宅内部の空気をすべて入れ替えることが必要とされていて
これを確認申請時に計算書を提出しています。
ただし、机上の理論ではこれで良いのでありますが
以下の資料を見てみると話はそんなに単純ではありません。
これは建物の気密性能と計画換気における自然給気口からの給気量のデータです。
第三種換気という機械等によって強制的に排気を行う換気システムはご存知の通り
多く戸建住宅において採用されていますが
主にトイレや風呂等のゾーンから機械換気を使って空気を引っ張り室内の空気を外に出し給気はその室内を負圧にしたことにより外部の新鮮空気がその作用として引っ張られて運ばれてくるということになります。
計画換気ということは新鮮空気を取り入れる給気口の給気量≒排気量があるということがひとつ前提となります。
ただ上記の資料をみるかぎり
C値1.0でも50%の給気量だといっています。
これは計画的な換気が50%しかできてないということを表しています。
C値が5.0となるともう絶望的な数字で20%を下回っています。
上記の話をして、冷や汗を書くビルダーも多いと思います。
これは気密性能が高くなければ、計画換気が成り立たないということを示しています。
夏に入り、デシカのお問い合わせを多く頂いておりますが
このデシカの性能を発揮する前提としても
上記のようなことが関与してきます。
只 単純に設備を搭載すれば良いというものではありません。
(営業上ということもあると思いますがダイキン工業では
C値2.0以下を条件としているようです。)
これを考慮しないことは
穴のあいたバケツで水をくむようなものです。
つまり最小のエネルギーで快適な空間を得る。
そこに高断熱 高気密な躯体性能が求められるのです。
以下参考としてデシカのHPです。
http://www.daikinaircon.com/catalog/zenkankanki/index.html
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