「スキマつぶし」
公開日:
:
最終更新日:2016/02/13
工事記(こじき)
こんにちは。
ハリマハウス 伊本です。
今回は「すきま」つぶし。
建物の気密性能を高める話です。
壁と屋根との境界。
垂直部分と勾配部分の接する場所は、構造的にはしっかりと結ばれていますが、面はぴったり着いていません。
骨はつながっていますが、肉はつながっていないのです。
壁と屋根との境界部、ケラバ方面はともかく軒先方面には「隙間」が生じ易いです。
私が空気ならば、ここから家の中に侵入したくなります・・
明らかな「隙間」の生ずる場所、又は疑わしき場所には「隙間」つぶしの先手を打っておきます。
気密シート(ビニール)でピッチリと目張りします。
ケラバ方面にも同様に行ないます。
屋根に断熱材(硬質ウレタンフォーム)を敷き詰めます。
断熱材同士も気密防水テープでピッタリと目張りします。
その上に通気垂木を並べます。
写真で見ると、通気垂木と断熱材の間に気密シートを張れば良いように感じるでしょう。
軒先方面、ケラバ方面へ突き出た通気垂木と建築体結ぶ為に「あおり止め」と言う金物を打ちます。
455mmピッチで気密シートは穴だらけになってしまいます。
こちらは基礎の写真です。
基礎工事に型枠を固定する為に「セパレータ」と言う金物を使用します。
この金物の型状は、室内から屋外へと続くトンネル状になっています。
ハリマハウスでは床下基礎内も「室内」とみなし、基礎外側に断熱材を張っています。
蓄熱式床暖房を採用し、室内全ての空間を温度差が無い様にしているからです。
従いまして、基礎下と言えども「室内」です。
無数に開いたトンネルをくまなく塞ぎます。
「室内」です。
1Fと2Fの壁は通っていません。
クランクしています。
この部分は下屋となります。
設計上の制約があり、ここは気密に関し弱点となります。
(コーキングガンが指している部分です)
こちらが室内側です。
(コーキングガンが指している部分は外側と同じ部分です)
1Fと2Fの境。
「胴差」部分です。
穴から光が漏れています・・
コーキング処理をして徹底的につぶします。
C値(隙間相当面積)の値を0.5c㎡/㎡から0.4、0.3・・へと下げるには、地味ですが徹底的につぶします。
現場からは目が離せません・・笑
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