樹脂サッシの「これ以上窓が開かない」処置について
防犯策としてや
お子さんの転落防止策として、窓の開閉を制御させるご要望を受けることがあります。
S邸の2階の樹脂製ケースメント窓2カ所
お子さんの転落防止策として
「これ以上窓が開かない」施しを行って来ました。
転落防止策としては、2つの原理が考えられます。
1) 窓から身体が身を乗り出せない様に、屋内窓枠部へ窓手摺などを設置する
2) 窓から身を乗り出そうとしても、窓自体がそれ以上開かない
どちらが現場状況に適しているのかは様々です。
サッシメーカーさんにもよりますが
オーニング、ケースメント共に
網戸の開閉は屋内側へ開閉するタイプの網戸があります。
こうしたタイプの窓の場合、転落防止策として先に記しました
1)の方式は選択出来ません。
窓を開けるためには、まず網戸を屋内側へ開けなければなりません。
網戸を屋内側へ開けるには、屋内窓枠部へ設置された手摺が邪魔となり
網戸が開かない状況では、窓の開閉は物理的に不可能となります。
それでは、この度「窓がこれ以上開かない」施しを行った説明を致します。
ケースメント窓の開閉部分
スライドレール部へ突起物を設けると
突起物が障害となりこれ以上スライド不可能となります。
窓の開閉角度を任意選定し
スライドレールのその個所へ突起物となってくれるネジを回し入れます。
明らかな突起物となる必要がありますので
ネジの頭形状は「ナベ」を採用しています。
ケースメント窓には、スライドレールが上下枠部に存在しています。
「窓がこれ以上開かない」処置とは
現場判断の元に、純正サッシへの加工を施すものです。
窓の開閉、気密性能、防水性能
現場判断にて加工を行うことは
それらサッシ性能保証を侵害してしまう可能性があります。
S邸のケースメント窓への施しは、窓枠上部のスライドレールのみと判断しました。
「窓がこれ以上開かない」と言う要素には、十分な実用剛性を感じたためです。
窓枠上部への施しは、
少なくともメーカーさんの保証する「防水性能」は汚さなかったと感じています。
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