蓄熱コンクリート 表層脆弱部へ行った処理について
「掃いても 掃いても
ちっとも綺麗になんねぇ・・」
M邸の蓄熱コンクリート
表層部分の一部が粉っぽくなり、どうやら一部分が表面硬化不良となっている様子です。
M邸の蓄熱コンクリート打設は2回(2日)に分けて打設を行いました。
1回目は、2016年12月27日
2回目は、12月29日
共に年末のコンクリート打設でした。
写真の一部
部分的におよそ1㎡角弱程度の数個所で、蓄熱コンクリート表層部分からの粉ふき現象が確認されました。
放射冷却による打設コンクリート表層への凍害であるのならば
全ての個所、つまり「全面」であったとしたならば合点が行くのですが・・
粉ふき個所については、左官用洗い刷毛(洗いブラシ)で根気よくブラッシングを行い
蓄熱コンクリート表層部分の脆弱個所を荒らします。
吸塵機で吸い取り、更にブロアの強風で表層面の粉気を吹き飛ばします。
処理後、浸透性プライマー剤を蓄熱コンクリート表面へ塗布します。
脆弱個所だけではなく、M邸1階床面積約178㎡
例外無く浸透性プライマーを塗布して行きます。
表層部非皮膜タイプ、浸透性プライマーを採用しています。
吸水調整材塗膜形成タイプの採用は避けています。
当初、水:プライマー 1:1の2倍希釈液として塗布を行いましたが、
塗布後のコンクリート面状況を観察し、手応え的に
浸透性プライマーの原液塗布へとシフトする判断としました。
浸透性タイプと吸水調整塗膜形成タイプ
共に白濁液で、見た目ではとても似ていますが、効用は全く違うものとなります。
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