秋晴れの11月1日(財)建築環境・省エネルギー機構主催の「自立循環型住宅」設計講習会を受講しました。

住生活に必要なエネルギー供給を、他者から受けずに済ますことを理想とするのが「自立循環型住宅」だと知りました。

そして今の技術で、自然エネルギーを活用し、居住性や利便性を向上させ、居住時のエネルギー消費量(二酸化炭素排出量)を2000年頃の標準的な住宅と比較して50%削減を目標とする住宅だそうです。

設計手法としては13種類の要素技術で構成され、それらを「自然エネルギー活用技術」「建物外皮の熱遮断技術」「省エネルギー設備技術」の3つに分類しています。

そしてエネルギー削減率の算定表があり、削減率が計算できるようになっています。
ハリマハウスはまさにこの方向で進んで来ました。

受講者から「自立循環型住宅で床暖房の熱源に電気ヒーターの使用は如何ですか」と質問があり、国土交通省の担当者から「ホットカーペットのように、ごく限られた部分暖房ではそれなりのメリットはありますが、COP(エネルギー消費効率)から判断しても、床暖房や暖房には自然冷媒ヒートポンプ式温水器を推奨します」と回答されました。

私は大変驚きました。このような講習会で具体的な機器の話しになると、産業界に与える影響からなのか、いつももどかしい思いをしていましたが、今日ははっきりと返答されました。
私は2002年に手探りでヒートポンプ式温水機を蓄熱式床暖房の熱源に使用しました。

毎冬室内温度や電気代をお客様に教えていただき、その省エネ性は確認しています。日本国も同じ方向なのだと解り、お客様と一緒にやってきた事が間違いなく安堵しました。

また戸別ガス発電のエコウィルについては、「実証実験中なので、その省エネ効果についてはもう少しお待ち下さい」との返答でした。