久しぶりに新住協東京支部の講習会に参加しました。新住協代表理事の鎌田紀彦室蘭工業大学名誉教授が講師でした。

まず「新在来木造工法ボード気密工法の標準工法」と題し、新たな構造を示しました。

1、構造用耐力面材と剛床と省令準耐火準拠の壁上部気流止め仕様によるプレカット。

2、PB12.5mmを標準として壁耐力に算入。

3、筋交いレス仕様でGW施工の容易化と金物削減。

4、不燃断熱材GWと省令準耐火による耐火性能向上。

こうなると、2X4工法で良いのではないかと思いますが。

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次に「外壁210mm断熱工法施工の合理化とコストダウン」

105mm角柱間充填断熱+外付加断熱105mm=外壁210mm断熱となります。105mmは一般に出回っている寸法の材木でコストダウンするためです。外への付加断熱の下地を、どうすれば施工性良くコストダウンできるのか。

鎌田先生の良いところは、施工を考慮した工法となっているところです。それは新住協の会員との交流から生まれたものと思われます。

東京の中央にいる、建築研究所の坂本雄三東京大学名誉教授などは、大手ハウスメーカーの意向を無視できないようで、どうしても無難なところで落ち着きますが、それが無いところから高断熱住宅を考えているので、ビルダーにとっては心強い先生です。

講習会後、近くの居酒屋で鎌田先生と雑談しましたが、研究者としての視点から話される情報が面白く、これからも、ビルダー、一般のお客様のためになる研究を発信していただきたいと思います。