2002年1月、熱損失係数Q値1.59W/㎡K、隙間相当面積C値0.67c㎡/㎡(平成13年12月実測)、外張断熱の体験ハウスを東京都八王子市滝山町2-17-10にオープンしました。

自己資金をすべて投入しても足りず、お客様から借金して何とか決済できる大きな賭けでしたが、総合住宅展示場の住宅では満足できないお客様がコンスタントに訪ねてきてくれました。

佐藤棟梁はじめ施工体制も整い、各現場毎の気密測定の結果をもとに、外張断熱の気密施工において工夫を重ね、青梅市のY様邸では相当隙間面積C値は0.09c㎡/㎡を出すまで精度が上がりました。
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また蓄熱式床暖房の熱源はガスか灯油でしたが、2002年8月にヒートポンプ温水熱源機を初めて使用しました。

外張断熱で高断熱・高気密性能にオール電化に対応した、ヒートポンプ蓄熱式床暖房を組合わせたシステムとして日本で最初の住宅であったと思います。

当時、○○工務店が「夢の家」を出していましたが、暖かく涼しい家を希望して○○工務店で建てた方が断熱リフォームの相談に来たこともありました。お客様にこのような失望をさせてはならないと学びました。

八王子市みなみ野の大規模開発の現場では、お客様がお客様を呼ぶような現象も起き、建築現場が重なり、さすがに一人では対応できず、アルバイトのCAD図面オペレーターを採用しましたが、お客様のご要望に設計提案が間に合わず、やむなく他社で建ててしまったお客様も現れました。その歯がゆさは忘れられない思い出となっています。