2013年12月に体験ハウスを訪れてきたお客様は、床下エアコンの導入を希望していました。

弊社では導入例はありません。今まで床下エアコンを手掛けなかったのは、快適さで蓄熱式床暖房に勝る暖房方式ではなかったから。

ヒートポンプ蓄熱式床暖房は、リビングはもちろんトイレや浴室の床も26℃前後の温度を保ち、ランニングコストの電気料金も5000円前後で1ヶ月賄えるため、省エネ性、快適性ともに優れた暖房方式です。

ハウスメーカー時代の後輩が、新潟県で丁寧な施工で名高い、高断熱・高気密住宅工務店「高幸建築事務所」を開いています。新住協の会員で床下エアコンの施工例も多く、後輩に連絡して教えて頂きました。

話を要約すると、
夏の冷房は屋根裏のエアコンを使用した方が効率は良い。
床下で広範囲に熱気が広まる工夫が必要。(マル秘)
掃除、点検のため、床下に潜れる高さがあった方が良い。
第三種換気でなく、第一種熱交換換気がこのシステムに合っている。
以上でした。

床下エアコンのメリットを挙げるなら、施工費が安価なことでしょう。快適性については床面温度が22℃前後が無理のない温度で室温とほぼ同じになります。床が暖かいという感覚は蓄熱式床暖房に比べ弱いでしょう。

建築費を抑えたいというお客様の要望を受け、今回は床下エアコン+屋根裏エアコンで提案しようと思っていますす。快適性、省エネ性を考慮して、外皮平均熱貫流率Ua値は0.45W/㎡K以下、日射熱取得率ηA値は1.5以下で設計して提案してみます。