東京都府中市のY様とお打合せ中に、あるハウスメーカーが作成した、Y様邸の熱損失係数Q値、外皮平均熱貫流率Na値、などの記載された資料を見せていただきました。

邸別に断熱性能を明示する良心的なメーカーもあるのですね。

しかも延べ床面積が22.45坪という、小さな建物にも関わらずQ値が1.87W/㎡Kと、りっぱなもの。

屋根裏なしの50坪の建物でQ値計算して、0.8w/㎡Kと言っているメーカーも邸別に明示しているのでしょうか。

ちなみに弊社の提案は、延べ床面積28.72坪のharima-O仕様で、熱損失係数Q値は1.246W/㎡K、外皮平均熱貫流率Na値は0.37W/㎡K、外皮平均日射熱取得率は1.8でした。

弊社は暖冷房負荷も計算して提出しています。

これは省エネ度の物差しで、パッシブハウスの暖房負荷は15kwh/㎡以下を基準にしているようですが、Y邸は9.72kwh/㎡でした。

これは冬季の日射熱の取得が大きく暖房費に関わっていることを示しています。冬季の太平洋側は晴れの日が多く、利用しない手はありません。

このように数字で性能を明示すると、温熱性能が明快に分かり、建て主にとっては判断がしやすい事でしょう。

ところがまだ迷っているようです。

その原因は、奥様がスパニッシュ調の外観に強い思い入れがありながら、弊社の提案に満足していないのは明らか。

このあたりを改善して参りたいと思っています。