国土交通省から「住宅のゼロ・エネルギー化推進事業」の概要が発表されました.
Ⅳ地域(首都圏から西)の概要では、太陽光発電4KW以上の搭載となっていますが、方位角が真南から東・西へ15度未満の制限があるために、対象となる建物は限られてくると予想されます。
給湯は高効率給湯器とせず、ガス潜熱回収型給湯器となっており、原発の影響が見て取れます。
照明器具に白熱灯を使用しない。HEMSの導入、COP3.7以上のエアコン、壁付け給気ファン、壁付け排気ファンの24時間換気の導入となっています。
注目の断熱性能は次世代省エネ基準「Q値=2.7W/m2・K」をクリアすることとなっています。せめてトップランナー基準「Q値=1.9W/m2・K」程度に設定してほしかったですが。
今回の「住宅のゼロ・エネルギー化推進事業」は、次世代省エネ基準程度の一般的な住宅に、太陽光発電4KWを搭載してゼロ・エネとしています。
その選択肢もあってよいと思いますが、壁、屋根や窓の断熱性能、気密性能を高め、年間暖房負荷は次世代基準の1/10位で賄い、その上で太陽光発電で発電したものが創エネになるような高断熱レベルの施策もぜひ行って頂きたいと思います。
■住宅・建築物省CO2先導事業等説明会配布資料:
http://www.kenken.go.jp/shouco2/pdf/symposium/H24_3/1.pdf
■4月27日最新情報
http://www.zero-ene.jp/zeh/index.html