国土交通省の外郭団体(独)建築研究所では、茨城県つくば市の建築研究所敷地内にLCCM住宅を建て、定期的に見学会を開催しており、9月5日(月)の見学会に参加しました。
LCCM住宅とは、ライフサイクルカーボンマイナス住宅の略で、建設時から運用時、廃棄時までを通し、最終的にCO2発生量をマイナスにできる住宅です。
その日は曇りで外気温28℃位でしたが、湿度が高く相対湿度は70%位(69.7)ありました。
北側に通風塔を2ヶ所設け、ほぼ全面開口の南面から風を入れ、通風塔から熱気を排出するようになっていますが、無風状態のため室内は蒸し暑く、120名の見学者の熱気もあり、設計監理をした設計者が汗だくで説明をしていたのが印象的でした。
風を通して涼しくする。理論的には絵になっていますが、その日は涼しくは感じませんでした。だからといって否定してしまえば前進はしない。
自然エネルギーを活用して快適性を得る事は大変難しいことです。しかし巧く利用できると気持ちよい空間が現れてきます。
閉め切って空調に頼る住宅に比べ、遥かに快適で健康な環境が創れます。
ハリマハウスでは「自然が快適」をキャッチフレーズに、この難題に取組んでいます。