私が二級建築士の資格を取得したのは平成8年12月。一級建築士でなければ胸を張って設計をやっていますと言えないのがこの業界です。5年後に一級建築士の受験資格が得られれば、一級建築士の試験を受けるつもりでいました。しかし忙しさにかまけ受験せず二級建築士のままになってしまいました。
しかし、この二級建築士の資格が、今の仕事にこれほど役立つとは思ってもみませんでした。建設業許可を取得するためには専業の管理建築士が必要で、確認申請を提出するためには設計者が申請しなければなりません。構造が木造で、床面積が500㎡までなら、二級建築士の資格で設計、工事監理が可能です。
大手ハウスメーカーでは確認申請を設計事務所にアウトソーシングする場合が多いようですが、弊社はすべて自社で確認申請を行っています。 建築主のご要望を把握しているため、一日でも早く着工したい場合は、検査機関からの指摘事項に、即対応することも可能ですし、玄関の高さなども、現場の状況から出入りしやすい高さに柔軟に設定しています。
確認検査機関や行政と、確認申請のやり取りを重ねてきた結果、申請した設計内容を変更しなければならなくなる事もありません。設計から工事着工へスムーズに流れています。