今朝は涼しかったですね。外気温はおそらく25℃を下回っていたと思います。体験ハウスは、室温27.4℃、湿度37.9%でした。絶対湿度は約9gです。
自立循環型住宅に取組んできたこともあり、積極的に自然エネルギーを取り込みたいのですが、「デシカ」導入後はなかなか思うようにいかなくなりました。
冬季の日射熱利用は今までと変わらず取り組めます。南面の窓の開口率を上げ、日射熱を取得し、コンクリート床に蓄熱します。南面に日射侵入率の高いガラスを使えるようにもなりました。
問題は夏季です。夜の外気温が下がる時に、窓を開けクールダウンすることが難しくなったのです。湿度が絡むと、単純に温度が低いからといって窓を開けられなくなりました。
例えば夜の外気温が25℃位まで下がったとしても、相対湿度は70%~80%まで上がってきます。絶対湿度は14gを上回り、室内の9gを維持できなくなります。
国は、風を入れ冷房エネルギーを削減しようとしています。
10月から施行される予定の改正省エネ基準でも、一次エネルギー基準に、自然風を利用するかしないかで、設計一次エネルギー消費量が変わるようになっています。
「デシカ」の快適さはよく分りました。冬季から花粉が多く飛ぶ春、梅雨時から夏季は窓を閉め切り調湿して快適に暮らす。
これから9月、10月にかけて窓を開けられる日が何日ぐらいあるのでしょうか。又、車の排気ガスや埃の少ない環境に慣れてきているため、窓を開けた時の埃っぽさを上回る快適性を見いだせるのでしょうか。
高断熱・高気密住宅は、生活熱、日射熱で室温は高くなります。窓を開けクールダウンできず、エアコンを使わざるを得ないようなことは避けるべきだと思っています。