高断熱・高気密住宅住宅専業工務店として創業し19年、ほぼすべての現場で気密測定を行ってきました。

気密施工第一号は多摩市の現場で軸組工法充填断熱でしたが相当隙間面積C値は1.6c㎡/㎡程度でした。その後はすべての現場でC値は1.0c㎡/㎡を下回っています。

当初は気密の修正ができるように気密施工が終わった工事中に測定していましたが、ここ10年ぐらいは完成時に行っています。

本来は施工中と完成時に行うのが正しい測定方法だと思います。施工中の測定数字だけでは完成時の気密性能は分りません。換気の穴開けや、配線、配管の貫通がすべて終了した時点で行わないと本当の測定値ではありません。

現在は全ての現場で相当隙間面積C値は0.5c㎡/㎡以下を出していますが、2年前に基礎断熱と床断熱を併用した現場で0.7c㎡/㎡という数字を出してしまいました。

新しい試みをする場合は気密の修正ができる気密施工が終わった工事中にも測定することが重要だと身に染みています。

今回は相当隙間面積C値は0.1c㎡/㎡という良い結果になりましたが、その要因は基礎断熱と壁断熱部の繋ぎ目に蟻返しシートを挿入し全周コーキングを行ったこと、掃出し窓が1ヶ所だったこと、気密の良い樹脂サッシを使用したことが挙げられます。

YKK-APのトリプル樹脂サッシAPW430ではこの数字は出なかったでしょう。APW330を初めて使用してお客様をがっかりさせてしまった経験があります。

安定した気密性能、相当隙間面積C値を出していますが、新たな取り組みや、新たな建材を使用する現場は注意が必要です。
気密測定結果