25年前のハリマハウス創業時に建てていた外張り断熱の建物は、Ua値0.40w/㎡k程度でした。八王子市滝山町の体験ハウスがUa値 0.40w/㎡k程度 です。その後、付加断熱に高性能グラスウール16K、壁90mm、屋根140mmを充填し、窓を樹脂サッシのトリプルガラスにしてUa値は0.35~0.30程度になりました。私はUa値0.29w/㎡kの家で暮らしていますが、どの位断熱すれば、どの程度の快適さが得られるのか、身をもって体験しています。断熱等級6で十分だとか、断熱等級7でなきゃ快適ではない、といった声があり、これから家を建てようと検討している方にとって、その判断は難しいのではないでしょうか。
その前にもっと重要なことがあります。それは断熱等級6になれば各部屋にエアコンを設置しなくてもよくなります。日射取得と日射遮蔽をきっちり行い、計画換気とエアコンを組み合わせ、エアコン1台~2台で冷暖房するシステムを設計することです。しかも20年から30年後のメンテナンスのしやすさを見据え、市販しているエアコンとパイプファンで成り立ち、給気は できれば ダクトレスで行い、トイレや浴室からの排気は単独にせずしっかりと熱交換換気設備に接続し熱交換を行う換気設計ができれば、電気代を節約して快適な室内環境になります。そして気密性能、相当隙間面積C値は0.3cm2/m2以下で施工することが前提です。
断熱等級ですが予算があるでしょうから、予算内でできるだけ断熱する事をお勧めします。窓は樹脂サッシのトリプルガラスにして、東京ゼロエミ水準3に対応できる Ua値0.36 w/㎡k 程度であれば高断熱住宅の快適さを実感することができます。 Ua値0.27 w/㎡kならさらに良いでしょう。もちろん予算があれば断熱等級7 Ua値0.26 w/㎡k 以上の断熱性能になれば、より省エネで快適な空間になります。