10月19日、YUCACOシステム第七回オープンセミナーが開催されました。
高断熱・高気密住宅のポテンシャルを活かすYUCACOシステム。この分野への取り組みは、これから益々活発になるようです。
まず坂本雄三会長の挨拶では、国の省エネ施策について、今後のロードマップが示されました。2020年には建築確認申請時に省エネ基準をクリアしていなと建築許可を下せなくなります。
RCの内外打ちっぱなしの建物はもう建てられません。
次に日本大学の井口先生が、YUCACOシステムを導入した自宅を建て、住まいながら温度や湿度、消費電力量などのデーターを公表されました。後日そのデーターを頂けるようになっています。
床下や、階層間、竪穴ダクトなどの空間に冷暖気を廻すため、カビを心配される方が多いようです。特に湿度が70%近くになると、かび臭がする事例があると発表されました。
弊社ではそのあたりを特に意識して設計をしています。
夏期、基礎断熱の床下は室内より温度が下がります。室温が30℃で相対湿度60%の場合、床下で27℃になると湿度は70%になります。
床下エアコンで夏冬とも建物全体を冷暖房するシステムは、夏期のカビに注意が必要です。
懇親会では、坂本会長と雑談する機会があり「各方面で色々と試行錯誤しながらやっていますが、このような研究会でみんなの知見を集め、ノウハウとして生かしてもらいたい」と仰っていました。
結論として全館まんべんなく冷暖気を送るための設計が重要で、特に風量設定がポイントとなります。
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