3月5日、健康長寿住宅エビデンス取得委員会主催の「住まいと健康」を考えるシンポジウムに行ってきました。後援は国土交通省、厚生労働省です。
日本では冬期の死亡者数は夏期に比べ1.3倍に増え、入浴中の急死者数は一年間に14000人で、その大半が高齢者だそうです。
寒い日の一戸建てに住む女性が多いといわれ、住まいの温熱環境に誘因があるのではないかと推測されています。
それを確かめるには、実際に住宅を断熱改修して健康指標が改善することを示し、健康向上に資する断熱リフォームを広めようということです。
断熱改修の内容は、リビングの部分断熱改修で、改修部位は、内窓を入れ、床暖房を設置し、床に断熱材を入れ、気流止めを行なっています。
健康指標として血圧に注目し、39軒の断熱リフォーム前とリフォーム後の一年後に24時間連続血圧測定を行い、その変化をグラフで示していました。
温熱環境の改善幅が大きい住宅ほど、住む方の血圧の低下がみられ、断熱改修による健康の向上が明らかにされました。
コーディネーターの坂本雄三建築研究所理事長は、今後もこのような実証実験を行い、断熱リフォームの効果「暖かな住宅は、高齢者の健康に良い」ことを国民に広く伝えていきたいと締めくくりました。
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