首都圏等のⅣ地域では、高断熱・高気密住宅の24時間計画換気として、これまでは第三種換気を主に使用してきました。

窓を開けても、トイレや浴室のダーティゾーンからの排気量は変わらず、通風計画を考慮している弊社では、使い勝手の良い換気システムです。

しかしQ値が1.0wを切るドイツのパッシブハウスや、一条工務店のi-smartが注目されるようになり、熱交換換気システムに移行する動きがでてきました。

新住協の鎌田紀彦教授は2011年の総会で「そろそろ熱交換換気システムを使いましょう」と発言していました。そして日本製の熱交換換気システム(全熱)を推奨していました。

ダクト内の汚れやウイルスの拡散(全熱)等危惧すべきところ多く、暖房や冷房よりも健康に直結する部分だけに、弊社としては慎重に判断したいところです。

高断熱・高気密住宅の評論家、南雄三氏の換気セミナーでは、ダクトレス熱交換換気や建物全体で考える熱交換換気システムなど、ダクト内の汚れが無いシステムを提案していました。

横浜で建築しているS様邸はお客様の御要望もあり熱交換換気システム(全熱)で施工します。

体験ハウスは換気システムをダイキン工業の「デシカ」に変えました。今までの第三種換気と比べると、埃が少なくなり、1階から2階そしてロフトまでの温度差が、暑い夏でもほとんど無くなりました。

選択肢が増えたという事です。これからも慎重に情報収集して、お客様に最適の換気計画を提案してまいります。