2020年に省エネ基準が義務化され、無断熱の建物は建てられなくなります。RC造の内外打ちっ放しができなくなります。これから建物の高断熱化が益々進んでいくものと思われます。

高断熱化と共に、空調も高断熱住宅にふさわしいシステムに代わっていかなければなりません。各部屋にエアコンを設置しなくてもよくなったのです。

断熱性能により、どの程度のエアコンが必要なのかを簡便な方法ですが推定してみます。

必要暖房能力(W)=Q値(W/㎡K)×延べ床面積(㎡)×内外温度差(℃=K)

Q値1.3、延べ床面積100㎡の建物で、冬期の外気5℃が室温を22℃にするために必要なエアコンの暖房能力は、

必要暖房能力(2210W)=1.3W/㎡K×100㎡×17℃となります。定格2.2KWのエアコンが一台あれば全館暖房できる計算になります。

夏期は冬期に比べ内外温度差が少なく余裕があります。日射遮蔽を十分行えば全館冷房も可能です。

しかし一階のリビングに2.2KWのエアコンを一台設置すればよいというわけにはいきません。二階の居室まで冷気が回らないのです。建物の隅々まで熱を運ぶ設計、しかもできるだけダクトレスで行いたいものです。

24時間計画換気の空気の流れを妨げず、むしろ利用して全体換気と共に冷暖気が回る計画にします。エアコン一台で全館空調が可能となります。

このシステムのメリットは、省エネだけではありません。

エアコン室でエアコンを運転させるので、冷気が直接体に当たらずマイルドな冷房となります。そしてエアコン、熱交換換気設備、各部屋に冷暖気を回すDCモーターがそれぞれ独立して運転しています。将来のメンテナンスや交換が簡単です。

高断熱化が進み暖冷房負荷は少なくなっています。そのメリットを生かす設計が重要となってきました。ハリマハウスでは今までの常識にとらわれず、高断熱住宅のポテンシャルを最大限活用するシステムを提案しています。YUCACOシステム概念図(HP用)