ハリマハウスはエアコン一台で全館空調するYUCACOシステムを導入しています。

ダクト内の汚れを気にしなくてもよく、床下などの点検のできないところへ給気せず、カビやダニの発生する環境を構造的に作らず、クリーンな室内環境を作り出す事を目的として、ハリマYUCACOシステムのポイントは以下の5項目です。

1,第一種熱交換換気の給気とエアコンの冷暖気をダクトレスで建物全体に給気する設計

2,床下に点検と掃除ができる空間(高さ500㎜以上)を作れなければ床下は利用しない

3,冷房は屋根裏からエアコンの冷気を回し屋根裏からの輻射熱を無くす

4,暖房は床下空間の無い蓄熱式床暖房をメイン暖房とし屋根裏エアコンは補助暖房として利用する

5,ダクトで給気が必要な場合は将来ダクト交換ができるように直線でのみ使用する

YUCACOシステム概念図(HP用)

東京都練馬区で建築中のM様邸は二階にリビング、ダイニング、キッチンがあり、一階の蓄熱式床暖房の輻射熱は届きません。「二階床も輻射暖房で快適にしたい」とのご要望から、二階床に床下エアコンを設置しました。

夏季は屋根裏エアコン一台で建物全体を冷房します。そして冬季は一階は蓄熱式床暖房、二階は床下エアコンで暖房する設計です。

二階の床下エアコンは点検口を作り送風機のメンテナンスはできますが床下全体の掃除はできません。M様も承知の上ですが、どの程度埃がたまるのか、たまらないのかを検証してまいりたいと思います。

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二階床下空間、奥に見える楕円形のダクトは送風ファンに繋がっています。

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床下エアコンの設置口です。