工事中の幸手市の現場に、これから樹脂サッシを搬入します。今回は南面のガラスに日射侵入率の高い旭硝子のピュアクリアEを選択しています。
日射侵入率の高いガラスは暖房負荷を軽減します。
サッシメーカーでは通常個別に対応してもらえませんが、熱意が伝わったのか今回初めてガラスを個別に指定し対応して頂きました。
南面のガラスは「旭硝子のピュアクリアE」アルゴンガス16㎜、熱貫流率Ug値1.18、日射侵入率ηg値0.62です。
北面と日射遮蔽の難しい東面、西面は遮熱ガラス「旭硝子のアクアグリーン」アルゴンガス16㎜、熱貫流率Ug値1.15、日射侵入率ηg値0.40です。
この仕様で暖房負荷がどの程度変わってくるのかをQPEX3.21で計算してみました。
すべて遮熱ガラス「旭硝子のアクアグリーン」 南面「旭硝子のピュアクリアE」
熱損失係数Q値 1.172W/㎡k 1.176W/㎡k
外皮平均熱貫流率Ua値 0.41W/㎡k 0.41W/㎡k
日射熱取得率ηa値 1.3 1.7
年間暖房負荷 1574kwh 874kwh
年間冷房負荷 1057kwh 1087kwh
以上のような結果となりました。
熱損失係数Q値はあまり変わらないのに、年間暖房負荷は44%も省エネになりました。旭硝子のピュアクリアEは断熱性能も高く、日射侵入率も高い、相反する性能を持つ高性能ガラスです。
参考 各社のガラスデータ