熱の伝わり方には伝導.対流.放射がある。
伝導熱を遮る
主に伝道熱を遮る外断熱材の厚さは次世代省エネルギー基準に沿っている。Ⅳ地域では外断熱材の熱抵抗値の基準値は屋根で4.0㎡℃/W必要。初期値0.0186W/(m.k)のアキレスQ1ボードでは75㎜。ソーラーサーキットで使用している押出し法ポリスチレンホーム保温版3種では115㎜になる。
当社ではアキレスQ1ボードを使用しているが、断熱劣化を考慮して100㎜厚で施工している。基礎と壁は35㎜となるが断熱劣化を考慮して50㎜で施工する。
対流を防ぐ
主に対流を防ぐ気密性能は相当隙間面積で2.0c㎡/㎡以下が高気密住宅と呼ばれている。
当社では1.6c㎡/㎡から0.09c㎡/㎡までの施工実績から、温度差と計画換気をベストの状態に持って行くには0.5c㎡/㎡以下が必要性能であり実行している。
放射熱を遮る
屋根の遮熱シートは使用して効果が確認できたので、屋根断熱材の上に8㎜の遮熱シートを張る。そして通気層を60㎜確保して屋根から室内への放射熱を防ぐ。
開口部の遮熱には南面の庇、ブラインド雨戸やシャッター、外付けロールスクリーンで遮熱する。
重要な窓
開口部は木製サッシか樹脂サッシのLOW-Eガラスを基本としてブラインド雨戸やシャッター、外付けロールスクリーン等で遮熱し熱損失も防ぐ。アルプラやシンフォニー等のアルミ断熱サッシは使用しない。
冬の室温が21℃で床面温度が25℃をキープして温度差が無く、室内が結露せず、カビダニが発生しにくい環境から快適空間が生まれる。


自立循環型住宅への設計ガイドラインより抜粋