工事中の現場から出るゴミや残材処理は表に出ないが大切な仕事だ。
現場が狭くゴミ置き場が確保できなかったり、住宅街で放置していると見苦しく、こまめな回収が必要になってくる。

処理業者に頼めば簡単だが、現場経費を節約するために自社で回収している。
回収した廃材はいったんストックし、ダンボール、ビニール系、金属系、木屑、廃石膏ボード、コンクリートガラ、その他、に分別する。そしてダンボール、ビニール系、金属系はリサイクル業者まで持って行けば無料で引き取ってくれる。木屑は生活で必要としている方に引き取ってもらっている。
廃石膏ボード、コンクリートガラ、その他、を中間処理業者まで持ち込み処分しているが、その量は僅かだ。現場経費は節約できるし、再資源化にも少しは協力できていると思う。
しかしその手間と、ストックして作業ができる、かなり広い場所が必要だ。

その両方をハウスメーカー勤務時代のお客様にお手伝いしていただいている。
市役所を定年退職され今は悠々自適の生活をしているYさんは、20年位前にアパートを建築されそれ以来のお付き合いだ。そしてその面倒で汚い仕事を引き受けて頂き、なお再資源化に色々なアドバイスもして頂いている。
広い場所を善意で提供していただいているT様もアパートを建築されたお客様だ。
このゴミ回収システムが機能しなければ、現場は混乱するし経費も掛かる。Yさんは残材回収をしながらつぶさに現場を見ている。そして周りの方に営業もしているらしい。
私にも現場で気付いた優れたところや、疑問点を棟梁に質問して理解した事を嬉しそうに話してくれる。

うつむき気味の時などは特に勇気付けられる。