Aタイプ

初めまして、神戸市在住の〇〇〇〇と申します。

現在、30年ほど前の建売住宅に住んでおりますが、エコな住宅に興味があり、将来的には注文建築を建てたいと思っていろいろ調べているなかで、貴社のホームページを興味深く拝見させていただきました。

その中で、少し疑問があるのですが・・・。それは、蓄熱式床暖房のAタイプの説明のところで、フローリングの下の蓄熱コンクリートの下にスタイロフォーム50mmを施工するのはなぜなんでしょうか?

冬でも外気より暖かい第二蓄熱層の地熱を利用するのであれば、断熱材がない方が効率的じゃないのでしょうか?第二蓄熱層の熱を遮断していることにはならないのでしょうか?

質問ばかりで、申し訳ございません。もし、お時間のある時に、お返事でもいただければ幸いです。

 

〇〇〇〇  様
お問い合わせありがとうございます。
良いところに疑問を持たれましたね。
20年ぐらい前は地熱利用と称し、第一蓄熱層の下にスタイロフォームを入れないで施工していました。より多く熱を貯められると思っていたのです。
毎日数時間運転しますから、20時間程度暖かさが保たれる蓄熱量があれば良いのです。そう考えれば基礎上の60mm厚の蓄熱コンクリートの蓄熱量で十分です。
極端な話、基礎から下の地球を暖める必要はないわけです。
蓄熱量が少なくてすむため、ガスや灯油の17KWの加熱能力の熱源器は必要なく、6KW程度のヒートポンプ熱源器で賄えます。
熱計算ソフトで計算してもスタイロフォームを入れ た方が暖房負荷は下がります。土間床基礎にして、外気温より高い15℃の地熱を利用して、きっちりと基礎上で断熱し、第一蓄熱層だけに6KW程度のヒートポンプ熱源器で蓄熱する手法が、ランニングコストを抑え暖かさも得られます。
そして深夜電力時間帯にヒートポンプ熱源器を運転するのが今のところベストな運用方法となっています。
ハリマハウス 山際