東京都中野区で高断熱・高気密住宅の工事を始めました。

建て主は新聞社を定年退職し、今は悠々自適の日々を過ごす70歳を過ぎたM様です。

昨年の夏、弊社の体験ハウスを訪ねてこられました。

すでに高断熱・高気密住宅の知識もお持ちで、具体的なご要望もお聞かせいただきました。

M様ご夫婦と、奥様の弟家族が住む二世帯住宅を計画し、建替る一番の理由は「暖かい家にしたい」ということでした。

今の住まいは、偶然にも私が以前勤めていた会社の鉄骨プレハブ住宅で、見せて頂いた図面にあるサンシーズ寄棟の文字が懐かしい。

私が創業する20年位前の建物ですが、まだまだ綺麗で50坪程度の広さがあり、価格もかなり高かったはず。

その建物を思い切って建替えようと決心できたのは「お風呂もトイレもローカも暖かい建物がある」ことを知ってから。

それから「いい家がほしい」という本を読んだり「家は性能」の垂れ幕がかかった住宅展示場を訪問したり、各方面から情報を集め、辿りついたのがハリマハウスの体験ハウスでした。

その後5ケ月位かけ設計を進め、一階は弟家族のスペースで、二階がM様ご夫婦のスペースとなりました。一階の暖房は蓄熱式床暖房ですが、二階の暖房は一階の車庫スペース上の空間を利用した床下エアコンにしました。新しい試みです。

車庫上の冷暖房室からDCモーターで二階の浴室下、トイレ下、寝室下とLDKに暖冷気を送り込む仕組みとなっています。

換気は第一種熱交換換気エコエア90を屋根裏に設置し、給気はダクトに接続せずエアコン上から吹き出し、屋根裏のエアコンで建物全体を冷房する計画です。