2002年に体験ハウスをオープンさせてからは、外張断熱にヒートポンプ蓄熱式床暖房を組合わせコンスタントに施工していました。
気密測定は各現場で行っていましたが、㈱コーナー札幌の「省エネ判断Ⅱ」のソフトを使用して、熱損失係数Q値計算にも取り組み始め、その結果「もっとQ値を上げたい」というお客様も現れました。
壁は2X6で高性能GW16K140㎜充填、屋根垂木を2X10にして高性能GW16Kを235㎜充填で施工する工事も経験しました。
冬の暖かさは問題ないのですが、その当時から夏の暑さ対策を模索していました。「エアコンを極力使用せずに涼しくはならないだろうか」体験ハウスで窓を開け風を入れ、ひと夏エアコンを使用しない年もありました。そういう年に限って猛暑だったことを覚えています。
2005年6月、国土交通省監修、財)建築環境・省エネルギー機構から「自立循環型住宅への設計ガイドライン」エネルギー消費50%削減を目指す住宅設計という図書が出ました。
正に弊社で今まで取組んできたことや、取組もうとしていることを、実験棟などで実証してエネルギー削減量が評価できる内容でした。
ちょうどその頃設計を始めようとしていたE様にお話ししたところ、快諾いただき「自立循環型住宅への設計ガイドライン」エネルギー消費50%削減を目指す住宅設計の内容に沿って設計し完成させました。
自立循環型住宅への取組みが早かったこともあり、その現場がNHKの「シリーズ地球温暖化」に取り上げられました。