6月16日、日本ツーバイフォー建築協会が行っている「枠組壁工法耐火構造工事検査員」登録講習会に参加しました。
参加資格は、日本ツーバイフォー建築協会の会員で、建築士資格等を持つ五年以上の実務経験者で、自主工事検査員に登録された者となっています。
自主工事検査員登録はしていましたが、有効期限が切れたため、まず自主工事検査員登録講習会から受講しました。
講師はサトーテクニカルデザイン㈱の代表取締役 佐藤 宏也 氏です。
自主工事検査チェックリストを用いて、基礎配筋完了時、屋根工事完了時、せっこうボード工事完了時に行います。
検査チェックリストの保管は原則引き渡し後10年ですが、建物がある間は保管するようにした方が良いとアドバイスがありました。
講師の佐藤宏也氏は、建物の瑕疵裁判になった時に、建主側の弁護を引き受けることが多く、多くの経験から様々な事例を挙げ、工事中の記録が非常に役に立つと力説していました。
今まで結露は瑕疵ではなかったのですが、最近の建築工事紛争審査会において結露は瑕疵であると初めて認定されたそうです。
これからの住宅は益々高断熱化されますが、高断熱・高気密住宅の理論を理解して設計施工していないと、ある日突然結露によるクレームが入るという事になるでしょう。
次の「枠組壁工法耐火構造工事検査員」登録講習会は、サービス付き高齢者住宅や幼稚園などの大型建築物を木造で建てるケースが増えてきたからか多くの方が受講していました。
ハリマハウスは三階建ての準耐火建築物を五棟程度施工した経験がありますが、耐火建築物の施工はまだありません。
耐火構造とは構造体が燃えないよう、石膏ボードなどで被膜するわけですが、細かな決め事が多くありました。
このような耐火構造建築物の依頼が弊社にくるかどうかは分かりませんが、今後増えてくることは間違いないようです。