新住協が出している、熱損失係数Q値計算ソフト[Qpex]の最新バージョン、Qpex ver3.21を使ってみました。

まず最初の住宅概要入力画面に、隣棟の考慮が新たに入っています。周りの建物からの日射の影響も計算できるようになっています。

冷房負荷計算機能が追加され、従来の暖房負荷と合わせ、年間の冷暖房負荷がグラフで表示されるようになりました。
月別エネルギー消費量

今回の改正省エネ基準に合せ、外皮平均熱還流率、外皮平均日射熱取得、一次エネルギー基準が表示されるようになっています。
201307-A-QPEX.png

二時間位の入力でこれだけの計算ができ、窓ガラスの商品を変えるだけで、簡単に日射熱取得量が変わり、暖房負荷を下げるためにどの商品のガラスを使用すればよいのかが分かります。

例えば、旭硝子の高遮熱断熱Low-E複層ガラス、アクアグリーンAR16㎜のU値は1.15で、日射侵入率ng値は0.40です。これに対しピュアクリアE、AR16㎜はU値1.18で、日射侵入率ng値は0.62です。南面の開口部にこのガラスを持ってくるだけで、暖房負荷は変わってきます。
開口部入力

ハリマハウスでは、Qpexは高断熱・高気密住宅の設計に欠かせない計算ソフトとなっています。

この最新バージョンQpex ver3.21を活用して、さらなる性能アップを図って行きたいと思います。