NPO法人「新木造住宅技術研究協議会」の第九回通常総会及全国研修会に参加しました。

会場は室蘭工業大学の大講堂。大講堂の定員は250名ですが、それ以上の参加者があり、大盛況という感じ。

会員にQPexの最新バージョン「QPex,ver3.20」が配布されました。主な改良点は冷房負荷計算機能の追加。各月の冷暖房負荷がグラフで表示されるようになったようです。

鎌田紀彦代表理事は「進歩が無いねェ」が口癖のようでした。

QPexは高断熱・高気密住宅専業工務店にとって大変ありがたいソフトです。断熱材の厚みでQ値がどれだけ変わるのか、基礎断熱と床断熱の比較などが簡単にできるソフトです。

今回は基礎断熱の断熱部位が、側面だけの事例と、基礎下全面断熱の事例、の室温変化を実測した内容が発表されました。

これにより、蓄熱式床暖房がより省エネで運転できる、基礎断熱の形が明らかになりました。基礎断熱の断熱補強を、次の現場から見直していくつもりです。

翌日は西片設計、西片里見氏の「地域で元気な工務店は何が違うのか」と題したパネルデスカッションに参加させて頂きました。

西片里見理事には営業力を感じました。

オーガニックスタジオ新潟の相模社長が実践されていることを発表し、参加者が質問する形で進行しました。

ハリマハウスの実践している事と基本は同じですが、なぜそうするのかを明確にしていました。大変参考になる内容でした。

前日は有珠山の山頂から、11億年前に誕生した洞爺湖と、昭和18年に隆起した昭和新山、反対側には海岸線が綺麗に見えました。大地は生きていると実感できる場所でした。