今年完成したお客様から「床に接着剤らしき物が付着している所があり取り除いて欲しい」旨連絡を頂いた。

小さな工務店の社長は補修屋顔負けの補修技術が自然と身に付いてくると聞いた事がある。

バケツに雑巾と特殊なクレンザーを入れ6月16日午後2時にお伺いした。

定年退職される今年の秋までは通勤の関係で元の住居と交互にお住まいのお客様も午後2時に来られ1週間振りにシャッターを開けた。
接着剤が付着している場所を教えていただき取り除く。そして室内の温度測定をさせて頂いた。その日は快晴で最高気温は32.2℃まで上がったが、午後3 時の室内温度は21℃湿度55%である。

直射日光にさらされている2階ベランダの床は反射温度計で62度を記録したが、約350㎜下の1階天井は23℃であった。

ベランダ床は100㍉の硬質ウレタン断熱材の上に8㍉の遮熱シートを敷き、60ミリの通気層を設けた構造である。確かに遮熱シートの効果はあるようだ。

お茶を頂き、西日対策に朝顔を植え蔓が1mぐらい延びた事などお話しいただきながら何度もリビングのエアコンに目が行った。

あまりの涼しさにエアコンを運転しているのではないかと思うのである。
お客様はプロ野球球団を持っている鉄道会社でホテルや分譲住宅の開発等を担当した建築設計のプロである。アイススケート場も運営していて温度維持には断熱と遮熱技術は重要事項だそうだ。

その方が30年以上暮らした鉄骨プレハブ住宅から定年後を見据え、カタログ上の言葉だけではなく、実物が本当に省エネで、夏涼しく冬暖かく、室内に温度差が無く、開放的で明るく、匂いのこもらない家、を希望され昨年の6月頃から設計を始めた。

平成17年11月にお引渡しした建築地の近くのF様邸をご案内もした。F様とは年齢も近くその後もお付合いされ、最近もご夫婦4人でお出かけになったそうだ。

そして建物名称を「こはる日和の家」として建築工事は始まった。

工事中はお客様の同僚で友人の現場管理のプロに工程ごとに見ていただいた。営業上がりの私はこの時はなぜだか大変緊張したが、各職方の仕事内容を大層お褒め頂き、ハリマハウスの高い施工技術を改めて確信した。
昨年はプロ野球の入場券を頂き、偶然にも松坂大輔投手の先発試合を2度観戦することができた。

今年も入場券を頂いた。メジャーへ入った松坂大輔投手は見られないが、今年は落ち着いて安心して観戦できるようで楽しみにしている。