2018年10月16日、オーブルデザインの浅間氏が設計した「伊達の家」を見学させて頂きました。

太陽熱のダイレクトゲインで1階床に蓄熱し、床暖房の熱源とする住宅です。集熱する大開口の窓を1、2階の東と南面に取り、吹抜けで繋がっています。その日は外気温18℃程度の薄曇りでしたが、室温22℃、床面温度26℃ありました。

蓄熱体の床面は、蓄熱量が多く暖かさが直接伝わる黒い石張りです(容積比熱2100KJ/㎡K)。その下の土間床基礎のコンクリートの中に、アルミ棒をヒートパイプにして、北側まで熱を移動させる設計です。

ハリマハウスではコンクリート(容積比熱2000KJ/㎡K)を蓄熱体としていますが、その上に木質フローリングを貼るため直接的な暖かさでは劣ります。コンクリート床とかタイル張りの提案もこれから行いたいと思いました。

真冬でも晴れれば床面温度は30℃以上になると思われます。オーバーヒートするかもしれません。興味があるのは、雪が降ったり曇りの日が続いた時に、どの程度の日数で室温を維持できるかでしょう。今後、定期的な温度測定をお願いいたします。

浅間氏、建て主の皆様、関係者の皆様、貴重な見学の機会を与えて頂き大変参考になりました。

ありがとうございました。

浴室の熱と水蒸気を室内に取り入れる循環ファン。