1995年8月、長らくお世話になった㈱パナホーム多摩を退社し、同年9月から高断熱・高気密住宅専業工務店ハリマハウスとしてスタートしました。
10月にはパナホームで建てたお客様から会社の同僚を紹介していただき、記念すべき一棟目の契約ができました。
2X4工法、高性能グラスウール90mmの充填断熱、蓄熱式床暖房、フレクトの第三種換気を導入しました。
サッシはマービン木製ペアガラスを使用して、おそらくQ値は1.9W程度だったと思います。
それ以降、樹脂サッシを取り入れ、5年目に外張断熱に挑戦、蓄熱式床暖房の熱源を灯油ボイラーからヒートポンプに変更しました。
気密測定で相当隙間面積C値0.09を記録したのが2001年でした。外張断熱で体験ハウスを建てたのもこの年でした。
創業当初から南雄三セミナーで高断熱・高気密住宅の基本的なことは教わりました。ここで学んだ理論のおかげで正しい施工が出来たと思います。今も時にはセミナーに参加させていただいています。
床冷房に挑戦したのが2007年。床の結露が問題になりメーカーから反対され、ヒートポンプの冷水設定を手探りで行わなければならなくなりましたが何とかクリアすることが出来ました。
harima-O仕様の熱損失係数Q値0.92Wの建物を施工。そしてデシカ導入、エアコン一台で全館空調のYUCACOシステムへと続きます。
今日から東京都中野区で解体工事が始まりますが、建物は築20年、パナホームのサンシーズ寄棟です。パナホーム時代にこの住宅を販売していました。
お客様は、これからの老後をヒートショックが無く安心して暮らせる快適な暖かい家を希望され、解体後新築工事が始まります。
これも何かのお導きでしょうか。
こうして今までやってこられたのは、不安ながらも任せて頂けたお客様のお蔭です。
本当にありがとうございました。
これからもチャレンジしながら創業30年に向け前進して参ります。