購入した風量測定器を携え昨年10月に完成したN様邸にお伺いいたしました。

換気設備は第三種換気ですが「キッチンの給気口から入る冷気が気になる」ということで給気口からバランスよく給気しているのか、排気口からの排気量は適当なのかが知りたくて計測してみました。全気積372m3、気密性能(C値)は0.4c㎡/㎡です。

日本住環境の換気設備「ルフロ400」のコントローラー目盛3(設計換気量174m3)で計測。浴室排気口27m3、1階トイレ排気口26m3、台所排気口23m3、2階トイレ排気口15m3、2階納戸①排気口15m3、2階納戸②排気口15m3、小屋裏収納排気口28m3、合計排気量149m3でした。

給気口は全て花粉フィルターが装着されていて測定できないため(給気量0m3)花粉フィルターをはずし標準フィルターで計測しました。

1階主寝室給気口3m3、1階キッチン給気口4m3、2階洋室給気口3m3、2階和室給気口4m3、1階リビング給気口4m3、合計給気量18m3でした。

今回の測定で解ったことは、

排気は十分にバランスよく排気している。
給気量は給気口から入る量は少しで、かなりの量がキッチンの同時給排換気扇やサッシの隙間から入ってきている。
給気口から規定量入ったとすると、給気口近くでは風を感じるぐらいになる。
気密性能がよいため2階の居室にもバランスよく入ってきている。

以上のことからフィルターについて研究の余地が十分にある。サッシの性能が計画換気に大きく左右する。ことなどが解りました。

今後全ての現場で測定して、よりよい室内環境を生み出してゆこうと思います。