高気密住宅に薪ストーブ
高気密住宅なのに、薪ストーブを装備しました。
高気密といっても、「煙突」が設けられていますので
煙突径の「スキマ」は年中無休で存在し続けます。
屋内各階を煙突が縦断し、屋根部で屋外へと貫通します。
煙突径はそれなりの存在感です。
更に、建物躯体との離隔距離が必須となりました。
有効内法 500×500/㎜の煙突開口が・・・
現場管理者としましては
(これってば 建物、スっカ スカじゃん・・・)
(ここ数年引き渡してきた建物たちのc値アベレージ数を
間違いなく桁違いに引き上げてくれますよ、こんな大開口じゃ…)
と、反射的に感じました、当時
たった煙突1本貫通させるだけで、
500㎜角の開口 + 204材(89㎜) + 12㎜ラーチ合板
更に + 外張り断熱t=50㎜…
煙突部躯体がブクブクと太ってしまい、プチドーマー化
煙突部躯体へは外張り断熱を断念しています。
仮に煙突部へ外張り断熱工法を採用してしまった場合、更に断熱材t + 胴縁t が加算されてしまい、建物外観がドーマーの前に中学生くらいのドーマーがそびえたつ感じで、アンバランス観が否めなくなるでしょう。
煙突部内壁へは、GW16kg/㎡を充填しております。
煙突部以外の建物外皮は硬質ウレタンフォーム保温版(壁50㎜ 屋根100㎜)で覆った外張り断熱工法をメイン断熱とし、付加断熱としてGW16kg/㎡(壁90㎜ 屋根140㎜)を充填させております。
再度掲載いたしますが、煙突部が気密・防水テープでグルグル巻きに成されていますのは、こうでもやんなきゃ気密は獲れないとの大工さんのヤケクソなアイデアでナイス処理♡と管理者も激しく同意しました。
「煙突」が敵となると、施工者・管理者がいくら束となって立ち向かってもムリ
アンフェアなので、気密測定は煙突部を目張りした状態で行いました。
成績は上記写真性能となっております。
ストーブの配置はなるべく壁に近くに・・・
と、いうことで遮熱板を割り込ませること必須
シンプル且つ安価で・・
スライド脱着式で考えてみて
遮熱板として、窯業系サイディング板t=12㎜を採用しています。
内装壁と遮熱板の離隔距離(空気層)は薪ストーブ屋さんと打合せ、安全側へ距離を保っています。
また、offシーズンは遮熱板を撤去可能で考えています。
初めて超広角写真を見たとき、感動しました。
(すごっ iPhone11pro )
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