相当隙間面積C値 0.34c㎡/㎡で終わるのか? または、先を目指すのか?
今日、S邸の気密測定が行われました。
測定相当隙間面積(C値)は
「0.34c㎡/㎡」
だったそうです。
S邸は現場発泡充填断熱工法を採用しています。
発泡充填断熱工法の場合、吹き付けた断熱材が発泡し隈なく充填されて行く現象が
結果として建物の隙間を潰すこととなります。
現場発泡での気密の界面は
「断熱材が吹き付けられている」
ことが前提だと考えています。
裏を返せば、
「断熱材が吹き付けられていない外皮個所」
は気密の界面、バリアーが存在していません。
現場を見ている個人としては、気密守備ががら空きとなってしまう個所には、
先張りシートやシーリングなど、
充填断熱工法で採用している気密処理を併用し行うべきだと考えています。
これには現場側の職方さん達の作業内に
「ひと手間」追加をお願いしなければなりません。
即ち、施工単価は上昇してしまいます。
住宅のC値性能は眼で見ることが出来ません。
私たち現場に携わる人間は
いつでも、自分の想像出来る限り「家の隙間を潰す」手段を
現場で缶コーヒーを飲みながら話し合っています。
これまで現場発泡充填断熱を採用して来たお家の気密測定成績は
申し上げ難いのですが
相当隙間面積C値は
0.5c㎡/㎡
を越えてしまっていました。
だからこそ、過去を教訓とし様々な工夫を行っています。
「このくらいでいい」
その様な考え方は
仕事をつまらなく、退屈にしてしまいます。
「 相当隙間面積C値 0.34c㎡/㎡ 」
私は気密測定結果の数値を聞き
すぐにS邸全ての木工を行った大工さんへ電話してしまいました。
だってこんなに嬉しいことはなかなかありません
(S邸の気密測定は立ち会えませんでした…)
昨年4月の新宿区P邸での気密測定時の動画です。
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