外張り断熱工法のケースでは、屋根は二度製作します
M邸の建て方作業は屋根の2層目を製作しています。
1層目屋根に外張り断熱材硬質ウレタンフォーム板100mm厚を敷き詰め
45×60/mmの通気垂木を流しています。
写真、屋根一面銀色に敷き詰められているのが
硬質ウレタンフォーム断熱材です。
銀色の上に見える木材が通気垂木
200mmのビスで100mm厚の断熱材を貫通し
小屋組垂木と結ばれています。
小屋組垂木と通気垂木で断熱材をはさみ込むイメージです。
更に通気垂木の上には2層目の屋根野地板が敷かれます。
通気層の厚みは60mm
基礎部水切から空気が進入し
屋根棟部で排出される一体型経路となります。
通気層とは煙突の様な考え方で
建物躯体外壁材・建物屋根材など
外皮表層部が日射により温められ続け
建築体へ累積蓄熱されてしまうことを防ぐ考え方です。
外皮表層部が熱の上昇影響を受けても
通気層内空気が温度上昇と共に上昇し
棟から排出されます。
排出されることにより、基礎部水切部から外気が給気される仕組みとなります。
天然のラジエターですね
構造上、垂直方向へ走ることの出来ないケラバ部の腕木
水平方向ですが、切り欠きスリット状にし
上昇通気層を確保しています。
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